2026年6月26日(金)配信
「日本の夏は、もう今までのように作業するのは無理だよ!」
7月8月の猛暑の中で行う工事作業は、以前から技能者(職人)の熱中症など体調面へのリスクがさんざん指摘されてきましたが、ここにきて国や業界団体、大手ゼネコンが本格的にその対策に乗り出してますね。
国内の大手ゼネコンで構成される日建連は、「猛暑期間の作業回避のための変形労働時間制の活用」という資料の中で、猛暑期間である7月~9月の作業時間を一つの例としてですが以下を示しました。
「午前6時~午後0時までの6時間労働」
朝の作業開始を早めて、気温上昇が顕著な午後からの作業を避けようって話ですが、6時って、さすがに早いですね。職人の朝はそもそも早いですが、いやあ、どうなんでしょう。
▶日建連の「猛暑期間の作業回避のための変形労働時間制」
https://www.rise-jms.jp/media/kensetsu_news/a1450また、スーパーゼネコンの一角である大林組は、「猛暑期間における建設現場の作業時間帯を変更する取り組み」として、7月~8月の作業時間を以下にすると発表しました。
「午前7時~午後1時まで」
公表資料には、この間に休憩を挟むのか何時間労働にするのか記載がありませんが、加盟する日建連が6時間労働ですから、おそらく同じ6時間でしょうね。
▶大林組の「猛暑期間の作業時間帯を変更する取り組み」
https://www.rise-jms.jp/media/kensetsu_news/a1451さらに大林組は、国土交通省の江戸川河川事務所発注の工事で「サマータイムチャレンジ」(猛暑時間の施工回避)と題し、工事期間の中で「熱中症リスクが最も高まる7月13日~8月7日」についての作業時間を以下にするとしています。
「午前7時30分~午後1時30分までの6時間労働」
これ、国交省がプレスリリースしてますから、当然ながら国交省も猛暑期の作業時間変更は推進してるってことです。
▶国土交通省&大林組のサマータイムチャレンジ(猛暑時間の施工回避)
https://www.rise-jms.jp/media/kensetsu_news/a1449最近こういった話をよく聞くようになってますが、この流れだと「猛暑期間の7月8月は6時間労働」が業界のスタンダードになっていく可能性もありますね。
ただ、当然ですが「工期の問題」が必ず発生します。
これまで8時間(休憩入れば8時間未満ですが)だった作業時間を6時間にするわけなので、当然作業量が減ります。猛暑作業は効率が悪い云々もありますが、1日2時間も作業が短ければ工期には影響が出るでしょう。
その辺はどうするのかと言えば、日建連の資料では、「猛暑期間以外は8時間に戻し、 隔週週休1日」にするような変形労働時間制を明示してます。
また大林組の資料では、「工程への影響が懸念される場合には、比較的気温の低い時期に作業時間を延長するなど、年間を通じた工程調整を行うこと」で対応すると書いてあります。
要するにどちらも「暑い時期は労働時間を減らして、涼しい時期に減った労働時間を増やす」ってことですね。
さて、この「猛暑期の作業6時間」制は上手くいくのでしょうか?というか、そもそも当事者である職人に受け入れられるのかって事も大きなポイントですね。
職人の朝はそもそも早いのに更に早くなり、夏場以外は業界が推進している週休2日じゃなくなる…
次回、この件についてSNSやネットでいろんな課題が挙がってるみたいので、ご紹介したいと思います。