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FIX解とは?

FIX解とは、RTK-GNSSにおいて算出される高精度な位置である。
利用可能な人工衛星数が一定以上の場合に得られ、位置測定結果の精度が保証されている。

RTK-GNSSにおいて高精度な受信機の位置を算出するためには、充分な数の衛星から信号を良好に
直接波として受信する必要がある。
作業機械の位置を精度よく連続的に測位するためには、FIX解を得るために必要な衛星捕捉状態(捕捉数5個
以上)であることが必要であり、GPSのみの場合は5衛星以上、GNSSの場合は6衛星以上(それぞれ2衛星
以上用いること)を標準とする。

狭小部や山間部などでは、衛星からの電波が遮られ、FIX解を得るために必要な衛星数を捕捉できない状況が
生じやすい。
また、GNSSのアンテナ付近に建物や法面が近接する場合は、衛星からの電波が多重反射(マルチパス)し、
測位値に誤差を生じる場合がある。
例えば、ドローンによる自動配達や測量などのリアルタイムで制度が求められるようなサービスの利用性に
影響が考えられる。

RTK-GNSSは、実時間でキネマティック測位を行う方式で、リアルタイムに干渉測位計算を行い、
結果が出力される。
この干渉測位計算は、波数×波長で求められる。
しかし、受信機に搬送波が到達した際、波の小数部は把握できるが整数部は不明である。
この整数部を整数値バイアスと呼ぶ。
RTK測位で求められる測位解については、バイアスを整数値で求めた解をFIX解と呼ぶ。
FIX解の精度は5mm~20mm程度である。

注)
RTK-GNSS・・・衛星測位から発信される搬送波を用いた計測手法


出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001336377.pdf

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