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FLOAT解とは?

FLOAT解とは、RTK-GNSSにおいて精度が悪い状態で得られた位置測定結果のことである。
整数値バイアスが定まっていない推測値の状態だ。
利用可能な人工衛星数が少ない等により精度が悪く、数10cm~数mとなる。

測位を開始してから得られる解にはFLOAT解とFIX解が存在する。
RTK 法では測位解として、衛星からの搬送波数の推定が完了するまでの状態をFLOAT解、
完了して測位精度が数cmまで収束した状態をFIX解という。
FLOAT解の段階では、まだ正確な位置が測位できていない。
FLOAT解は、時間経過とともに収束していくが、基線長が長いと収束に時間がかかる。
一方、FIX解とは、正確な位置が測位された状態で5mm~20mm程度の高精度な測位を行うことができている。

また、測位開始からFLOAT解を経てFIX解になるまでの時間を初期化時間という。
この初期化時間を短縮するため、衛星から送信される異なる2つの搬送波を観測する2周波対応の受信機が
一般的である。

GNSSの場合、捕捉される衛星の個数が多くても、衛星の配置が悪いと一時的に測位精度が悪いFLOAT解に
なることがある。
この場合は、FIX解に回復するまで作業を中断するか、その範囲は従来手法で管理しなければならない。
従来方法とは、目視での締固め回数カウントおよび現場密度試験による品質確認のことである。




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