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ZEB Ready認証とは?

ZEB認証の4区分※1のうちの一つで、再生可能エネルギーの導入を前提とせず、省エネ技術のみで一次エネルギー消費量を50%以上削減した建物に与えられる認証である。

【ZEBの由来】
Z:Net Zero…温室効果ガスの排出量が吸収量などを差し引いてゼロになる状態
E:Energy …エネルギー 
B:Building …建物

※1 ZEB認証の区分について
上位から順に「ZEB」「Nearly ZEB」「ZEB Ready」「ZEB Oriented」に分けられ、最上位のZEB認証では、省エネと創エネの合計が建物で消費する一次エネルギー量と同等またはそれ以上の建物が対象となる。

ZEBの定義1.png

ZEBの定義2.png
(出典:環境省「ZEBの定義」


■ZEB Ready認証の評価基準
建築物省エネ法に準拠し、空調・換気・照明・給湯・昇降機の5項目を対象に評価が行われ、次の要件を満たしたものにZEB Ready認証が与えられる。
 ・一次エネルギー消費量を基準値から50%以上削減すること(再エネ除く)
 ・BEI(Building Energy Index)値で0.5以下を達成すること

■ZEB Ready認証のメリット
(1)エネルギーコストの削減
建物の光熱費を大幅に削減できる。
(例)8,000㎡規模のオフィスビルの場合、年間1,000万円程度のコスト削減が見込まれる。

(2)建物・企業の価値向上
企業イメージやブランド力の向上につながり、テナントビルでは入居者の満足度向上や賃料単価の上昇にも寄与する。

(3)他ランクより導入しやすい
ZEBやNearly ZEBと異なり、再エネ設備の導入が不要であるため、初期費用を抑えやすい。ZEB化への導入段階として、中小規模の施設や既存建築物にも適用しやすい。


ZEB Ready認証を取得するには、建築コストが約9〜18%程度増加するものの、補助金制度の活用により、導入のハードルは下がっている。
政府は、「2030年までに非住宅の新築建築物の平均でZEB Ready化を実現する」という政策目標を掲げており、ZEB Readyの社会実装に向けて今後ますます加速していくとみられる。


  

施工管理技士2.jpg


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