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バイオ炭混合コンクリートとは

バイオ炭混合コンクリートとは、バイオマスを炭化して製造した「バイオ炭」をコンクリートへ混合した環境配慮型コンクリートである。

■バイオ炭混合コンクリートが注目される背景
通常のコンクリートの主原料であるセメントは、製造時に大量のCO₂を排出するため、建設業界の脱炭素化における大きな課題とされている。

バイオ炭混合コンクリートは、廃棄や焼却予定の資源をバイオ炭に加工し、それをコンクリートへ混合する。
廃棄物削減や資源の有効活用につながるほか、炭素を構造物内部へ長期間固定できることから、新たな脱炭素技術として注目されている。

バイオ炭混合コンクリートのメリットと課題
バイオ炭混合コンクリートは、細骨材(砂)の一部をバイオ炭に置き換える方法で製造されている。
バイオ炭混合コンクリートのメリットと課題は次のとおりである。

(1)メリット
・CO₂排出量を削減できる
 高炉セメントなどの低炭素型セメントと組み合わせた場合は、さらにCO₂排出量を削減できる。

・長期炭素固定による環境価値を創出できる
 J-クレジット制度などで、バイオ炭利用に関する制度整備が進められており、炭素固定による環境価値が評価対象となる可能性がある。

・循環型建材として活用できる
 廃棄予定だった木質バイオマスや農業残渣を原料として活用できるため、資源の有効利用や廃棄物削減につながる。

・軽量化や耐久性向上が期待できる
 バイオ炭は多孔質で軽量なため、コンクリートの軽量化へ寄与する可能性がある。
また、吸湿・調湿機能によって乾燥収縮やひび割れを抑制し、耐久性向上が期待されている。

(2)課題
・配合設計や品質管理が重要
 バイオ炭は吸水性が高いため、混合量や含水状態によってコンクリートの流動性や強度へ影響を与える。
そのため、安定した性能を確保するには、適切な配合設計や品質管理が必要となる。

・コストが高い
 現状では、バイオ炭の製造設備や品質管理にコストがかかる。
また、実証段階の技術が多く、量産体制も十分ではないため、一般的なコンクリートと比較するとコストが高いケースが多い。

・長期耐久性データの蓄積が必要
 長期耐久性に関するデータ蓄積が十分ではないため、今後は実構造物による検証や施工・品質基準の標準化が求められている。

■まとめ
バイオ炭混合コンクリートとは、バイオ炭をコンクリートへ混合することで、CO₂削減と炭素固定を実現する次世代型コンクリートである。

建設業界の脱炭素化や循環型社会形成への貢献が期待されており、今後はカーボンクレジット制度との連携や実構造物への適用拡大も進むと考えられる。


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