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バイオ炭とは

生物由来のバイオマスを、酸素濃度を制限した状態で350℃以上に加熱して製造した炭化物である。

近年、土壌改良資材としての利用だけでなく、炭素固定による地球温暖化対策やJ-クレジット創出の手段としても注目されている。

また、建設業界ではバイオ炭混合コンクリートなどへの活用も進められており、脱炭素社会の実現に向けた新たな技術として期待されている。

■バイオ炭の仕組み
(1)主な原料
バイオ炭の原料には、木材や竹、もみ殻、稲わら、家畜ふん尿などのバイオマスが利用されている。
特に、間伐材や剪定枝、農業残渣など、これまで十分に活用されてこなかった未利用資源が多く利用されている点に特徴がある。

(2)炭素固定(炭素貯留)のメカニズム
通常、植物は枯死や燃焼によって、体内の炭素をCO2として大気中へ放出するが、炭化することによって炭素を長期間にわたり固定できる。
そのため、バイオ炭を材料の一部として利用することは、大気中へのCO2の放出を抑えることにつながる。

(3)主な活用分野
バイオ炭は農業分野を中心に利用されてきたが、近年は建設・土木分野での活用も進んでおり、バイオ炭混合コンクリートや環境配慮型アスファルトなど、炭素固定機能を持つ建設材料の開発が進められている。

■バイオ炭のメリットと課題
(1)メリット
バイオ炭の主なメリットは次のとおりである。

・炭素を長期間固定できる
・地球温暖化対策に貢献できる
・土壌改良効果(保水性の向上や土壌酸性改良など)が期待できる
・未利用資源を有効活用できる
・J-クレジット創出につながる

(2)課題
一方で、バイオ炭には次の課題もある。

・製造設備や運搬にコストがかかる
・原料や製造条件によって品質が異なる
・コンクリート等の建設資材としての活用において、活用方法や技術基準の整備が発展途上である

■バイオ炭とJ-クレジットの関係
・バイオ炭の農地施用(AG-004)
 バイオ炭を農地へ施用し、土壌中の炭素貯留量を評価するJ-クレジット制度の方法論である。
農業分野における脱炭素化と収益向上の両立を図る手段として注目されている。

・バイオ炭使用型コンクリート(IN-007)
 バイオ炭を混合したコンクリートによる炭素固定量を評価するJ-クレジット制度の方法論である。 
建築物や土木構造物に固定された炭素量を評価できることから、建設業界における脱炭素化の取り組みとして注目されている。

■まとめ
バイオ炭とは、木材やもみ殻などのバイオマスを炭化して製造される炭化物である。

炭素を長期間固定できることから、地球温暖化対策や資源循環の観点で注目されており、農業分野だけでなく建設・土木分野への活用も進んでいる。

また、J-クレジット制度では農地施用(AG-004)やバイオ炭使用型コンクリート(IN-007)が整備されており、今後はさらなる利用拡大が期待されている。



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