クールワークタイムとは
猛暑期間のうち、熱中症のリスクが高まる高温時間帯に現場作業を中断し、作業員が一斉に休憩する取組である。
主に公共土木工事などで導入されており、気温が高くなる時間帯の作業を避けることで、作業員の熱中症リスクを低減し、健康と安全を確保することを目的としている。
東京都建設局の試行では、6月1日から9月30日までを対象期間とし、11時から14時までの間に、通常の昼休憩を除いて、1時間単位の追加の休憩時間を確保する仕組みとしている。
クールワークタイムの実施によって作業時間が短縮された場合は、必要に応じて工期延長を協議できる。
■クールワークタイムの対象工事
東京都建設局の試行では、次の条件をすべて満たす土木工事および土木設備工事が対象とされる。
なお、単価契約は対象外であり、夜間作業には適用できない。
・猛暑期間に工期の一部がかかる工事(準備期間および後片付け期間を除く)
・昼間に施工する工種がある工事
・主な作業が屋外である工事
・導入してもプロジェクト全体の工程や地域の状況などに支障がないと発注者が判断した工事
■クールワークタイムの導入方法
クールワークタイムを導入する際の基本的な流れは、次のとおりである。
対象期間内であれば、工事の途中から導入できる場合もある。
(1)発注者への申し出
受注者が導入を希望する場合は、関係法令や周辺環境への影響などを確認したうえで、事前に発注者へ申し出る。
(2)実施内容の協議
受発注者間で、実施期間、作業時間、作業内容、現場条件、工事工程などを協議する。
(3)施工計画書への記載
協議した実施期間や作業時間、作業内容などを、発注機関の要領に従って施工計画書または打合せ記録に記載し、監督員の確認を受ける。
(4)実施状況の記録
クールワークタイムによって休憩した時間を日報や工程表などに記録し、発注者へ提出する。
■実施する際の注意点
クールワークタイムの実施期間中は、原則として、事前に協議した作業時間を日によって自由に変更することはできない。
ただし、熱中症警戒アラートなどが発表された場合や、身体に危険が及ぶ可能性がある場合は、クールワークタイムとは別に作業の一時中止を検討する。
また、クールワークタイム中に天候の変化が生じた場合は、安全を最優先し、現場状況に応じて関係者と協議したうえで作業を再開する。
■まとめ
クールワークタイムは、猛暑期間の高温時間帯に作業を中断し、一斉に休憩することで、建設現場における熱中症リスクを軽減する取組である。
導入時には、対象期間や作業時間、現場条件などを受発注者間で協議し、施工計画書への記載や日報による実績管理を行う必要がある。
また、対象工事や運用方法は自治体や発注機関によって異なるため、実施要領や特記仕様書を事前に確認することが重要である。
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