空港土木施設点検評価技士とは
滑走路や誘導路、エプロンなどの空港土木施設を点検・診断し、異常や劣化の程度を適切に評価する能力を認定する民間資格である。
一般財団法人港湾空港総合技術センター(SCOPE)が認定しており、空港土木施設の適切な維持管理に貢献するとともに、点検・評価を担う技術者の育成や確保、技術の伝承を目的として創設された。
空港土木施設の維持管理に関する知識だけでなく、航空機の運航特性や、空港特有のルールに関する知識も求められる。
また、空港土木施設点検評価技士は、空港施設の点検・診断業務を担う管理技術者向けの国土交通省登録資格である。
国土交通省航空局が発注する点検・評価業務では、業務によって配置予定管理技術者の資格要件や総合評価落札方式の加点対象となる。
資格の有効期間は5年間であり、更新するには一定の継続学習が必要である。
■空港土木施設点検評価技士の主な業務と対象施設
空港土木施設点検評価技士は、滑走路や誘導路などの状態を点検・評価するとともに、点検・評価業務の管理や統括を行う。
(1)対象施設
・滑走路、着陸帯
・誘導路
・エプロン
・過走帯、保安道路、場周道路
・護岸、擁壁、のり面
・排水施設
・地下道、共同溝
・橋梁、人工地盤
・場周柵、ブラストフェンス など
(2)主な業務
①空港土木施設の点検
対象施設の異常の有無や損傷の進行状況を把握する。
②点検結果の評価
点検で確認した異常や損傷の程度を評価し、詳細調査や補修など、必要な対応を検討する。
③点検・評価業務の管理と統括
点検計画や作業手順を検討し、点検結果を取りまとめる。
また、空港の運用ルールに配慮しながら、業務全体の品質や安全を管理する。
■空港土木施設点検評価技士の受験資格
受験するには、指定された資格の保有と、空港土木施設の点検・評価に関する実務経験の両方が必要である。
【対象となる資格】
・1級または2級土木施工管理技士
・1級または2級建設機械施工技士
・技術士(建設部門または総合技術監理部門(建設))
・測量士
・土木学会が認定する1級以上の技術者資格
・RCCM(港湾及び空港部門または道路部門)
・1級または2級舗装施工管理技術者
【実務経験】
空港土木施設の点検・評価に直接従事した経験が通算3か月以上必要となる。
下請けとして従事した経験や、発注者の立場で監督業務に従事した経験も対象となる。
■まとめ
空港土木施設点検評価技士は、滑走路や誘導路、エプロンなどの点検・診断・評価に関する能力を認定する資格である。
空港施設の維持管理に関する技術だけでなく、航空機の運航特性や空港特有のルールに関する知識も求められる。
また、国土交通省登録資格であり、航空局が発注する点検・評価業務では、配置予定管理技術者の資格要件や総合評価落札方式の加点対象となる場合がある。
空港インフラの安全性確保や長寿命化を支える専門資格の一つである。

