水路測量技術検定とは(日本水路協会)
港湾や沿岸海域における水路測量の知識・技術を認定する、一般財団法人日本水路協会の検定試験である。
水路測量は、船舶の安全な航行や港湾整備などに必要な海域の情報を取得する測量であり、水深や海底地形、海岸線の位置、海底の障害物などを調査する。
そのため、港湾工事や海洋土木工事において、施工前後の深浅測量や浚渫範囲の確認、航路・泊地の維持管理などに水路測量の技術が活用される。
■水路測量技術検定の区分と受験資格
水路測量技術検定には、沿岸1級・港湾1級・2級の3区分がある。
(1)沿岸1級
各種の測位機や測深機、探査機などを使用する沿岸海域の水路測量について、作業の計画・指揮・実施を担い、測量資料を評価できる技術水準を認定する区分である。
【受験資格】
沿岸域における測量の実務経験が原則5年以上
(沿岸2級の保有者は、3年以上の実務経験が必要)
(2)港湾1級
各種の測位機や測深機などを使用する、主に港湾内の水路測量について、作業の計画・指揮・実施を担い、測量資料を評価できる技術水準を認定する区分である。
【受験資格】
港湾およびその付近海域における測量の実務経験が原則5年以上
(2級、港湾2級または沿岸2級の保有者は、3年以上の実務経験が必要)
(3)2級
港湾の水路測量について、直接の監督を受けずに、計画に基づく作業を遂行し、測量資料を分析できる技術水準を認定する区分である。
【受験資格】
高校卒業者または日本水路協会が同等の資格を有すると認めた者
初めて受験する場合は、2級水路測量技術研修を全期間受講しなければならない。
また、2級の合格者は、港湾1級の受験資格において、港湾およびその付近海域における測量について2年相当の実務経験を有する者と同等に扱われる。
■国土交通省登録技術者資格との関係
沿岸1級または港湾1級の合格者は、日本水路協会が実施する「水路測量講習会」を受講することで、国土交通省登録技術者資格の保有者となる。
1級の合格者が、自動的に国土交通省登録技術者資格の保有者になるわけではないことに注意が必要である。
■まとめ
水路測量技術検定は、港湾や沿岸海域における水路測量の知識・技術を認定する日本水路協会の検定試験である。
検定には沿岸1級・港湾1級・2級があり、それぞれ対象となる海域や求められる技術水準が異なる。
また、沿岸1級または港湾1級の合格後に所定の講習会を受講すると、国土交通省登録技術者資格の保有者となる。
港湾・海洋分野に携わる測量技術者にとって、水路測量に関する専門性を客観的に示す資格の一つである。

