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樹木の総合管理サービスとは

街路樹や公園木、公共施設内の樹木などを対象に、倒木や樹木事故を未然に防ぐため、診断から管理までを一体的に支援するサービスである。

本サービスは、従来の目視診断だけでは把握しにくい幹内部の腐朽や空洞、地下の根の広がりなどを調査できるため、危険木の見落とし防止や、計画的な維持管理に役立てることができる。

■樹木の総合管理サービスの仕組み

(1)サービス内容
①樹木医による健全度診断
樹木医などの専門家が、樹木の外観を確認し、健全度を診断する。
樹種、樹高、幹の太さ、枝葉の状態、傷や腐朽の有無などを確認し、樹木の状態を把握する。

②地中レーダーによる非破壊診断
地中レーダーを用いて、幹内部の空洞や腐朽の有無を調査する。
目視では分かりにくい幹内部の異常を確認する。

③根系調査
自動追尾トータルステーションと地中レーダーを組み合わせ、地下に広がる根の分布状況を調査する。
特に、交差点周辺の街路樹や大径木、公園内の樹木など、安全性の確認が求められる場所で有効な調査方法である。

④調査結果のデータベース化・GIS化
樹木の位置、樹種、健全度、診断結果、次回診断年度などを集約できる。
管理情報を可視化することで、担当者が変わった場合でも情報を引き継ぎやすく、継続的な樹木管理につなげられる。

⑤管理計画の立案支援
データベース化・GIS化した情報をもとに、樹木の維持管理計画の立案を支援する。

(2)診断の流れ 
樹木の総合管理サービスでは、予備調査・簡易診断・精密診断の流れで調査を進める。

①予備調査
 樹木の外観を観察し、樹種や樹高、樹径、異常の有無などの基礎情報を収集する。
 予備調査で、どの樹木を重点的に確認するか、またどの位置で簡易診断を行うかを決定する。

②簡易診断
 地中レーダーを用いて、幹内部に大きな空洞や腐朽がある可能性を確認する。
 空洞や腐朽の疑いがある樹木を効率的に抽出し、精密診断が必要な樹木を絞り込む。

③精密診断
 簡易診断で異常の疑いがあると判断された樹木を対象に行う。
 幹内部の空洞や腐朽の状況を可視化し、腐朽率を算出して、樹木の健全度や倒伏危険性を客観的に評価する。


■まとめ
樹木の総合管理サービスは、複数の診断・調査方法を組み合わせ、その結果をデータベース化し、管理計画の立案を支援するサービスである。

樹木への負担を抑えながら幹内部の状態を把握できるため、危険木の効率的な抽出や計画的な維持管理につなげられる。
道路沿いの街路樹や公園木など、自治体が公共空間の安全を確保し、効率的に樹木を管理するための有効な手法といえる。



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