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RTK-GNSSとは?

RTK-GNSSとは、地上に設置した既知点からの位置情報データにより現在位置を特定する技術である。
RTKの英訳表記は「Real Time Kinematic」で「動的干渉測位」の意味。
RTKはリアルテイムキネマティックの略で、「相対測位」と呼ばれる測定方法のひとつだ。
GNSSは汎地球測位航法衛星システムのことで、衛星を用いた測位システムの総称である。

RTK-GNSSでの測位の流れは、まず既知点と移動局にGNSSのアンテナを設置する。
次に、既知点と移動局の2つの受信機で4つ以上の衛星から信号を受信し位置を特定する。
最後に2つの受信機間で情報をやり取りし、ずれを補正する。
リアルタイムに移動局の座標を計算することができるのが特徴だ。

RTK-GNSSのメリットは、誤差数センチ内と精度が高いことが挙げられる。
またデータのやり取りを無線で行うため、携帯電話の通信エリアに左右されない。
そのため、導入時のコストは高いもののランニングコストは低く抑えられる。
一方、デメリットは既知点と移動局の間にある障害物や通信距離の影響を受けることだ。

RTK-GNSSの活用分野は、農機や建設機械・ドローンの自動航行など、正確な位置情報を必要と知る分野で期待されている。
例えば、建設現場における建設機械の自動運転や、道路や橋梁などの交通インフラにおける監視業務の自動化が可能になる。
農業では、トラクターの自動運転やドローンによる農薬散布が可能だ。
運送業においては、ドローンを使った自動配達業務の実現も夢ではない。


出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001475914.pdf
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