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キネマティック法とは?

キネマティック法とは、GNSSを用いた測量方法の1つである。
GNSSは、汎地球測位航法衛星システム(Global Navigation Satellite System )の略。
人工衛星からの信号を用いて位置を決定する衛星測位システムの総称だ。

複数の受信機で4個以上のGNSSを同時に観測して受信機間の相対的な位置関係を計測する相対測位で、
1地点の位置を求める単独測位に比べると精度が高い。

GNSS受信機の1台を固定点に据付け、ほかの1台を用いて観測点を移動しながら、固定点と観測点の
相対位置を求める。
観測点を動かしながら測量できるというのがメリットで、曲線の測量に威力を発揮している。

キネマティック法での解析の流れは次の通り
(1)固定点にGNSS受信機(固定局)を設置し、データ収集をはじめる
(2)任意の観測点にGNSS受信機(移動局)に固定し、5分~15分程度データを収集する
(3)データが収集出来たら停止し、移動モードに変更し測量したい場所をトレースする
(4)移動モードで設定した間隔でデータが自動記録される
(5)測量が終了したらデータを保存し、固定局・移動局のデータを読み込んで解析する

キネマティック法には、次のようなデメリットがある。
・受信機を初期化する際は静止している必要がある
・リアルタイムで結果がわからない
・受診衛星数が3個以下になると再度初期化が必要になる
・累積誤差が出やすい


※出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001475914.pdf

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