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epoch(エポック)とは?

epoch(エポック)とは、1観測当たりの測定データの周期(取得数)である。
エポックについては、各機器メーカーで定義が異なることがある。
一般的には、各衛星から同時に受信する1回の信号を1エポックとしている。

通常、RTK法による3〜4級基準点測量では、1秒ごとに連続取得した 10 秒間で得られる10 データの平均値を利用するが、これを「10エポック平均値」という。
1秒のデータ取得間隔で10エポック(連続)の観測であるから、受信状況に問題がなければ、1セットの観測は、10秒で終了することになる。
ただし、観測は、整数値バイアスの初期化や収束の過程であることも考えられるので、FIX解(精度が保証された位置測定結果)が得られているのを確認し、かつ、測位精度指標が良好であるかを確認して行う。

2台同時観測方式の場合は、各GPS衛星から2ヵ所の移動局で同時に受信する1回の信号を1エポックとする。
1台準同時観測方式の場合は、受信する1回の信号を1エポックとする。

ここで「基準点測量」とは、既知点に基づき、新点である基準点の位置を定める作業を言う。
既知点の種類・既知点間の距離および新点間の距離に応じて、1級基準点測量・2級基準点測量・3級基準点測量・4級基準点測量に区分される。

3級基準点測量では、電子基準点・一等~四等三角点・1~2級基準点が既知点として使用される。既知点間距離は1,500m、新点間距離は200mである。
4級基準点測量では、電子基準点・一等~四等三角点・1~3級基準点が既知点として使用される。既知点間距離は500m、新点間距離は50mである。

三角点は、地球上の位置(緯度、経度、標高)が正確に求められており、あらゆる測量の基準として、地図作成・地籍調査・道路建設・ダム建設等の各種公共事業等で使用されているもの。
その数は、全国に約109,000点ある。
一等、二等、三等、四等三角点と4種類に分類される。
一等~三等三角点は、そのほとんどが明治時代に設置され100年以上にわたり地図作成・測量の基準として利用されてきた。
四等三角点は、現在でも市町村等が国土調査(地籍調査)を実施するために必要な基準点として設置している。

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