LEED認証とは
建物や都市の環境性能を、環境配慮・省エネルギー・持続可能性の観点で評価する国際的な環境認証制度である。
LEED認証には、用途や開発段階に応じた6つの評価システムが用意されており、新築から既存建物、都市開発まで幅広く対応できることから、世界的に最も普及している。
【LEED認証の由来】
・Leadership(リーダーシップ)
・in Energy and Environmental Design(エネルギーおよび環境設計)
■LEED認証の仕組み
LEED認証は、必須条件と選択項目のポイントによって評価される。
必須条件を満たしたうえで、選択項目のポイントを獲得し、その合計点で認証レベルが決定される。
(1)LEED認証の主な評価項目
LEED認証では、次の評価項目に基づき、設計・施工・運用の各段階における環境性能が総合的に評価される。
【主な評価項目】
・統合的プロセス
・立地と交通
・持続可能な敷地利用
・水効率
・エネルギーと大気
・材料と資源
・室内環境品質
・イノベーション
・地域特性への配慮
(2)認証レベル
LEED認証は4つの段階に区分され、上位の認証(取得したポイントが多い)ほど、環境性能や持続可能性が高い建物であることを示す。
・Certified(標準認証):40~49ポイント
・Silver(シルバー):50~59ポイント
・Gold(ゴールド):60~79ポイント
・Platinum(プラチナ):80ポイント以上
■LEED認証取得のメリット
LEED認証の取得は、環境性能の高い建物であることの証明となり、企業や不動産の価値向上にもつながる。
【メリット】
・運用コストの削減
・不動産価値の向上
・ESG・企業価値の向上
・テナント誘致の優位性
・働きやすさの向上
■LEED認証と他の認証制度との違い
建築分野の環境認証には、LEED認証以外にもCASBEEやWELL認証などがある。
CASBEEとWELL認証の概要は次のとおりである。
・CASBEE
日本の代表的な制度で、日本の気候や法制度に基づいて評価される制度である。
・WELL認証
建物利用者の健康やウェルビーイングに特化した認証制度である。
LEED認証が環境性能を重視するのに対し、WELL認証は人の健康に焦点を当てている点に違いがある。
→WELL認証について詳しく知りたい方はこちら
■まとめ
LEED認証とは、建物や都市の環境性能を総合的に評価する国際的な認証制度である。
ポイント制による明確な評価基準と、多様な評価システムを持つことから、脱炭素やESGの観点において重要な指標となっている。
2025年5月時点で国内のLEED認証の取得件数は319件であり、近年は特にオフィス・商業施設・物流施設などでの取得が進んでいる。
ESG投資の拡大や脱炭素政策の強化を背景に、日本国内においてもLEED認証の重要性はさらに高まると考えられる。

