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FIT制度とは?

再生可能エネルギーで発電された電気を、政府が定めた価格で一定期間電力会社が買い取ることを義務付けた制度である。

 

【FIT制度の名称の由来】

Feed-in … ~を入れる、与える

Tariff … 料金表、関税、関税率

 

■対象となる再生可能エネルギーと買取期間

 

①対象となる再生可能エネルギー

 太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス発電

 

②買取期間

 買取価格と期間は毎年国が決定し、一度契約された価格は期間中、固定される。

 

 ・太陽光(10kW未満)…10年

 ・太陽光(10kW以上)・風力・水力・バイオマス…20年

 ・地熱…15年

 

■FIT制度による成果と課題

①成果

・エネルギー自給率の向上

・温室効果ガスの削減

 

FIT制度導入により、太陽光発電の導入量が飛躍的に増加し、多様な形態での発電事業が展開されるようになったため、環境負荷の低減に一定の効果が得られている。

 

②課題

・再エネ賦課金による国民負担の増加

・稼働していない事業者の存在

・インフレへの耐性がないこと

 

買取費用の一部は「再エネ賦課金」として一般家庭や企業が電気料金として負担しており、国民負担の増加や、認定を受けた事業者が稼働していないケースが問題となっている。その上、買取価格が買取期間中一定であるため、利益を拡大しにくい点も新規参入事業者の減少につながっている。

 

これらの課題を解決するため、2022年よりFIT制度の改正とFIP制度(Feed-in Premium)※1が導入された。今後はFIP制度との併存・制度改善を通じて日本の再生エネルギーの普及促進が期待される。

 

※1 FIP制度

市場価格と基準価格の差額をプレミアム額として国が補助する制度。

FIP制度は市場の状況に応じて価格が変動するため、利益を拡大できる一方で、価格が保証されないため収益が不安定になるデメリットがある。

 

 

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