ワンマンレベル測量とは?
三井住友建設と千代田測器が共同開発した、1人で高精度なレベル測量を可能にしたシステムである。
測量作業が作業員1人で迅速かつ正確に行えることから、従来の測量作業と比べて省人化や作業時間の半減が可能となり、生産性向上が期待できる。
■ワンマンレベル測量システムの仕組み
・構成機器
ワンマンレベル測量システムは、次の3つの機器から構成されている。
①カメラ・回転台付きのデジタルレベル
オートフォーカス機能を搭載し、標尺の目盛りを自動で捉える。
②専用スタッフ(標尺)
測量点に設置するための目盛り付きの器具。
③スマートデバイス
スマートフォンやタブレットを用い、遠隔からデジタルレベルを操作する。
・作業の流れ
①事前に作業員が測量点座標をシステムに入力する。
②スタッフを所定の測量点に設置し、スマートデバイスでデジタルレベルを遠隔操作する。
③レベルは自動的に回転し、視準・測量・計算を行う。
④計測したデータは、その場で自動計算され、クラウド上に保存される。
■精度と信頼性について
1km往復の標準偏差0.2mmという高精度な1級デジタルレベルを採用しており、測量の精度は非常に高い。さらに、データは自動計算・クラウド保存されるため、人的ミスを防ぐことができる。
