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超低炭素型コンクリートとは?

通常のコンクリートと比較して製造過程によるCO₂排出量を大幅に削減したコンクリートのことである。

 

■製造プロセス

セメントの使用量を減らし、産業副産物や廃棄物を代替材料として活用して製造する。

 

【主な代替材料】

・高炉スラグ微粉末:​製鉄過程で排出される副産物。

・フライアッシュ:​石炭火力発電所から排出される副産物。

・木質バイオマス燃焼灰:​木質バイオマス発電から生じる灰。

 

■超低炭素型コンクリートの特長

①環境への負荷を低減

 通常のコンクリートと比べ、製造時のCO2排出量を最大80%程度削減できる。

 

②耐久性の向上

 通常のコンクリートと比べ、塩害や酸性環境に対する耐久性が高く、建築物の長寿命化に貢献できる。

 

③資源の有効活用

 産業副産物や廃棄物を活用するため、循環型社会の形成に貢献できる。

 

④放射熱が少ない

 ヒートアイランド対策にも有効である。



■超低炭素型コンクリートのデメリット

①初期強度の発現遅延

 初期強度の発現が遅いものがあるため、施工スケジュールへの影響を考慮する必要がある。

 

②材料の供給が不安定

 副産物の供給量や品質が不安定であるため、安定した製造に課題がある。

 

③施工技術の必要性

 製品に対応した施工技術が求められる。

 

④価格が高い

 使用する代替材料や製造プロセスなどによって異なるが、通常のコンクリートよりも価格が高くなる傾向にある。



超低炭素型コンクリートおよび低炭素型コンクリートは、持続可能な社会の実現にむけて重要な役割を果たすと期待されており、社会実装化に向けてさまざまな取り組みが進められている。



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