2026年1月29日(木)配信
建設業の週休2日が叫ばれて久しいですが、現状はどうなっているのでしょうか?
今日は、スーパーゼネコンをはじめとする国内の大手ゼネコンで構成される日本建設業連合会(日建連)の週休2日に関する取り組みについて書いてみたいと思います。
※端的に週休2日と書いてますが、当然「完全週休2日制」のことです。
日建連が2025年12月に「作業所閉所推進ロードマップ」というものを公表しているので、その資料から週休2日の状況を見てみたいと思います。
ここでは、日建連の会員企業である大手ゼネコンが手掛ける工事の中から対象工事を決め、それらの作業所を週休2日閉所することで働き手の週休2日を実現させようしています。
現場が毎日稼働してたら、そりゃ週休2日も何もないでしょうから当然といえば当然です。
ちなみに、その対象工事は「請負金1億円以上で、かつ工期が6ヶ月以上のもの」となっていますが、まあ大手ゼネコンですからね、こうなるでしょう。
で、肝心の週休2日へのロードマップがこちらです。
↓ ↓ ↓
(大手ゼネコンの完全週休2日へのロードマップ)
https://www.rise-jms.jp/media/kensetsu_news/a1389このロードマップでは、週休2日への目標が大きく3つ定められており、こう書いてあります。
目標の1つ目は、
「2030年度までに、50%の作業所で年間130日閉所」
2つ目は、
「2030年度までに、概ね全ての作業所で年間117日閉所」
そして3つ目が、
「2035年度までに、概ね全ての作業所で年間130日閉所」
なお「117日閉所」と「130日閉所」の定義は以下の通りです。
※「117日閉所」≒4週9閉所相当
土日104日+GW、夏季・年末年始13日=117日
※「130日閉所」≒4週10閉所相当
土日104日+祝日16日(GW含む)+夏季・年末年始10日=130日
要するに、130日閉所というのが世間一般でいう完全週休2日ですね。土日祝が休みで、更にゴールデンウィーク・夏休み・年末年始も休めるよ、ってやつです。
117日閉所は、このうち「祝日だけは稼働する」ってバージョンですね。完全週休2日ではあるものの、世間一般からすると祝日休めないのは違和感があるでしょう。
日建連は、「祝日も休める完全週休2日制」=「年間130日閉所」については、
「2030年度までに、50%の作業所で年間130日閉所」
「2035年度までに、概ね全ての作業所で年間130日閉所」
を目標としているので、要するに、
「本当の完全週休2日(閉所)については、5年後で半分、10年後に全部の現場で達成しよう!」
ってことです。
んー、どうなんでしょうか。他の業界では既に完全週休2日が当たり前の状況になってる中で、「建設業がそうなるのは10年後だよ」って事ですよね。それも、国内の名だたる大手ゼネコンが、です。
これ、裏を返せばそれだけ建設業の週休2日が難しいってことでしょうね。
・現地生産
・屋外作業
・特注品
他の製造業にはない特殊性をもっているのが建設業であって、だから生産性もなかなか上がらない・・・。
大手ゼネコンでも完全週休2日は10年後。そうだとすると中小零細の工事会社はいったいどうなるんでしょうか?15年後?20年後?
業界にとっては本当に頭が痛い問題ですね。