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#081 建設職人、弁護士より高収入!

2025年11月28日(金)配信


11月2日のNIKKEI記事、
【米国で「ブルーカラービリオネア」現象、AI発展で潤う肉体労働者】
が話題になってますね。


米国マンハッタンに住む弁護士が、自宅アパートの天井や壁に取り付けたオーディオシステムが故障して修理を頼んだら、修理技師がポルシェに乗ってやって来て、数千ドルの修理代を請求されたそうです。


数千ドルっていえば、例えば2000ドルなら約30万円、3000ドルなら約45万円ですから、仮に3時間で作業を終えたなら、時給換算で10万~15万円ってことになります。凄いですね。


修理を依頼した弁護士は、ウォール街の金融機関を顧客にしてきた腕利き弁護士だそうですが、報酬は1時間700ドル~1000ドル(10万~15万)ってことなので、まあ、修理工と同じくらいって事になりますね。


更に近年は、弁護士業務が人工知能(AI)へ代替されて短時間化してるので、報酬も低下傾向にあり、「修理工の方が自分よりもいい生活をしている」って言ってるそうです。


いま米国では、こうした技能工(職人)を「ブルーカラービリオネア」と呼んでいます。ホワイトカラー労働者がAIの普及で稼ぐ機会を減らす中、ブルーカラー労働者が金持ちになっていることを指してる言葉ですね。


※米国でビリオネアとは、10億ドル以上の資産がある人を指しますが、ま、そこまでの職人はさすがにいないでしょうから(笑)、ここでいうビリオネアとは単純に「金持ち」ってことでしょうね。


記事には、配管工の話も出てきます。マンハッタンに住む記事筆者のアパートの水道管に水漏れがあったときは、2時間の作業で800ドル(約12万円)を請求されたそう。


米国では今、AIには代替できない経験を積んだ配管工や自動車整備士など、いわゆる職人への需要が高まっているようで、テキサス州の職業訓練学校では、自動車機械工・溶接工・配管工・冷暖房空調整備技師などを養成してますが、「過去1年間に入学者が20%増加」したそうです。そして、求人企業は目白押し。


米フォード社のCEOは、
「AIは米国のホワイトカラー労働者の半分を置き換えることになる」「AIにはできない技術者エッセンシャルワーカーは、ますます役割が増す」と言っていて、高い授業料を払いやっと卒業した米国の大学生は職にあぶれ、ブルーカラーは引っ張りだこ、そういう状況がいまの米国にあると。


今年6月に、四年制大学で経営学を専攻し卒業したある大学生は、2000社に履歴書を送ったが、いまだに就職先が見つかっておらず、理工系の学部でコンピューターサイエンスを専攻した卒業生はコンピューターのコード作成はAIが担う昨今、仕事が全然ない状況なんだそうです。


なんか、ホントかな?とも思いますが。


米労働省の統計では、ブルーカラーの仕事で賃金が最も高いのは、エレベーターとエスカレーターの設置・修理工で、年間所得は中間値で10万6580ドル、日本円にして1600万円。で、この職業の学歴は高卒が普通とのこと。


記事は、
「米国で大金持ちになるのは知識階級の人間という、これまでの常識が崩れつつあるのかもしれない。」
「ブルーカラービリオネアという現象は、AIがさらに発展するまでの一時的なものなのか、それとも人間にしかできない技術の価値を示す普遍的な傾向なのか。まだ答えは出ていない。」
と締めくくっています。


皆さん、どう思いますか?
米国のブルーカラービリオネアは日本にも生まれるでしょうか?まあ、これ見た殆どのSNSでは懐疑的な投稿が多いですね。


そもそも、この記事に出てくるような仕事依頼パターン(職人が直接顧客から仕事を請け負う)は日本じゃ少ないでしょうし、日本の職人は下請会社に所属していることが殆どだから、米国のようにはならないよなって。


それに、いまの米国は超インフレ社会でマクドナルドのビックマックセットが2000円近くするような物価感ですから、一概に年収比較もできませんね。


でもまあ、ブルーカラーのビリオネアって言葉は、インパクトありますね!
ではまた!


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