住宅建築技能者とは?
住宅建築分野において専門的な技能を持ち、施工品質と安全を確保する専門人材である。
対象職種には、電工・内装工・建具工・その他住宅建築関連の計12職種が含まれる。
これらの職種は従来、技能評価の枠組みが不十分であったため、人材の処遇改善やキャリアパス形成に課題があった。
その課題に対応するため、以下の3団体が能力評価基準を策定し、国土交通大臣の認定を経て、令和7年8月に建設キャリアアップシステム(CCUS)の能力評価(技能レベル判定)の対象分野に追加された。
【評価基準策定団体】
・JBN・全国工務店協会
・全国建設労働組合総連合(全建総連)
・全国住宅産業地域活性化協議会(住活協)
■住宅建築関連技能者の能力評価とキャリアアップ制度
住宅建築関連技能者は、次の4段階で評価される。
住宅建築関連技能者が担う分野は、住宅建築の仕上がりや安全性に直結するため、客観的な技能評価の導入は、発注者・元請・協力会社いずれにとっても重要な意義を持つ。技能者にとっても、処遇改善やキャリアパス形成を進めやすくなるというメリットがある。
採用・育成・処遇改善を一体的に進めるための実務的ツールとして積極的に活用され、キャリアパスの形成にも役立つことが期待されている。
