国内投資マップとは?
経済産業省が進めている補助金などの施策成果を日本地図上に示したものである。
本資料は単なるデータ集ではなく、地域ごとの投資状況を明らかにし、更なる投資促進の気運を高める目的で、2025年7月8日に公表された。
■国内投資マップの概要
掲載対象となる29万件の事業の中から、一部を抽出し、分野、企業規模、立地市町村などのバランスを考慮し、都道府県別に図示している。
【掲載対象】
・予算:投資関連予算
・期間:令和3年度補正予算~令和7年度当初予算にかけて実施された事業
・予算規模:500億円以上
マップ上では、補助金や事業を7つのカテゴリーに色分けし、採択された企業の取り組み内容が紹介されているため、事例を把握しやすい構成となっている。
【掲載事例】
・石川技研コンサルタント(秋田市):洋上風力発電関連事業参入のためのマルチビーム測深器導入
・駒井ハルテック(千葉県富津市):浮体式洋上風力設備タワー部分への投資
・コーヨークリエイト(大阪府岬町):建設資材製造工場の新設(3年間で年平均3%の賃上げを約束)
■現在公募中の投資支援策
国内投資マップとあわせて、現在募集中の支援制度も紹介されている。
5年間の投資総額は17兆円に上るが、支援枠としては約3兆円が残されており、今後も新たな投資を促進する余地がある。
主な補助金・事業は以下のとおりである。
【現在募集中の支援制度】
・中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
・中小企業省力化投資補助金
・中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金)
・中小企業生産性革命推進事業(小規模事業者持続化補助金)
・中小企業生産性革命推進事業(IT導入補助金)
・創薬ベンチャーエコシステム強化事業
・排出削減が困難な産業におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業
これらの制度は、賃上げや省力化、脱炭素、先端産業支援といった多様なニーズに対応しており、設備投資を検討する企業にとって大きな後押しとなる。

(出典:政府広報オンライン)