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基礎施工士とは?

建設工事において地中に築造される基礎構造物、特に場所打ちコンクリート杭や既製コンクリート杭の施工管理を担う専門職である。

本資格は、建設業法施行規則第7条の3第1号または第2号に規定される「主任技術者」として認定されるとともに、経営事項審査において技術力評価(Z点)に2点加点される。

資格は5年ごとの更新制であり、期間内に所定の更新講習を受講しなければ失効する。

 

■基礎施工士資格の統合と出題範囲の変化

基礎施工士の試験は「登録基礎ぐい工事試験」として行われ、受験資格は、学歴に応じて実務経験が規定されている。

 

(1)資格の統合について

2015年度より、従来の「基礎施工士」と「既製杭施工管理技士」が統合され、新たに「基礎施工士」として再編された。

片方のみを保有している者は「基礎施工士(場所打ちコンクリート杭)」または「基礎施工士(既製コンクリート杭)」となり、両資格保有者は、「基礎施工士」となる。

さらに2026年度からは、「鋼管杭施工管理士」が統合される。
鋼管杭施工管理士のみを保有している場合は、「基礎施工士(鋼管杭)(旧鋼管杭施工管理士)」となる。

 

【基礎施工士の種類(2026年度以降)】

 ・基礎施工士

 ・基礎施工士(場所打ちコンクリート杭)

 ・基礎施工士(既製コンクリート杭)

 ・基礎施工士(鋼管杭)(旧鋼管杭施工管理士)



(2)出題範囲の変化

鋼管杭施工管理士の統合により、2026年度から出題範囲に「鋼管杭」分野が追加され、資格の専門性と汎用性がさらに向上する。



■基礎施工士を取得するメリット

本資格の保有は、本人だけでなく、所属する建設会社にもメリットがある。

 

【メリット】

・施工管理技術者としての信頼性が高まる

・主任技術者として配置が可能

・大規模案件への参画が可能

・資格保有者の在籍は、経営事項審査の加点要素となる



■基礎施工士は現場を支える高度専門職

基礎は上部構造物の荷重を安全に地盤へ伝える最も重要な部分であり、施工完了後は目視確認ができないため、初期段階の厳格な品質管理、高い施工精度が要求される。

そのため、基礎施工士は、地盤条件や工法に応じて最適な施工計画を立案し、安全性・耐久性・環境への配慮を兼ね備えた管理能力が求められる職種であり、構造物の根幹を支える責任ある技術者である。



 

施工管理技士2.jpg


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