レベル4自動運転とは?
限定された条件下で、システムがすべての運転操作を担う高度な自動運転である。
自動運転は、レベル0(自動運転機能なし)〜レベル5(完全自動運転)までの6段階に分類されており、このうちレベル4は、運行設計領域(ODD)と呼ばれる条件があらかじめ定義され、その条件を外れると自動運転は停止するように設計されている。
レベル3との違いは、緊急時にドライバーの介入が必要か否かであり、レベル4ではすべての対応をシステムで完結するため、ドライバーの操作は一切不要である。
(出典:国土交通省 自動運転のレベル分けについて)
■国内外の主な事例
【国内】
・茨城県日立市
2025年2月より、国内初の中型バスによるレベル4自動運転の営業運行が開始された。
・ホンダ、GMクルーズ
ホンダとGMクルーズは共同で、2026年に自動運転タクシーの商用運行を計画している。
・合弁会社MONET Technologies
2025年以降に東京で、e-Paletteを使った移動サービスを計画している。
【海外】
・アメリカ
Waymoがアリゾナ州フェニックスやサンフランシスコで無人タクシーサービスを展開し、利用者がアプリで呼び出して乗車する商用サービスを実施している。
・中国
百度(Baidu)が北京や上海など10都市以上で自動運転タクシーを展開している。さらに、新興企業のWeRideやPony.aiもサービス展開しており、自動運転化が進んでいる。
■今後の展望
日本政府は「2025年度までに50カ所、2027年度までに100カ所以上で無人自動運転サービスを展開する」という目標を掲げており、法整備・インフラ整備が急ピッチで進められている。
