防災道の駅とは?
災害時に広域的な防災拠点となる道の駅を、国が選定したものである。
選定は、都道府県の地域防災計画や新広域道路交通計画に基づいて行われ、2025年現在、79駅が防災道の駅に指定されている。
■防災道の駅の主な役割と機能
(1)救護活動拠点
自衛隊、警察、テックフォース(国土交通省緊急災害対策派遣隊)などが集結し、被災地への支援をいち早く開始する拠点としての役割を果たす。
(2)物資の供給拠点
被災地に届ける物資(水や食料、医薬品、衛生用品など)の集積・仕分け・配送拠点となる。
(3)復旧・復興・避難の支援
地域住民の一時避難場所や、周辺地域の復旧に必要な活動拠点としての役割を担う。
■選定対象となる条件
①地域防災計画や新広域道路交通計画において、広域的な防災拠点として位置づけられていること。
②次の条件を既に満たしている、または、今後3年程度で整備する具体的な計画があること。
・建物が耐震化・無停電化されている
・通信手段や水の確保が整っており、災害時にも業務が継続できること
・災害対応に必要な2,500㎡以上の駐車場が確保されている
・市町村と道路管理者が役割を定めたBCP(業務継続計画)を策定していること
■選定後に受けられる支援
防災道の駅に選定されると、最大5年間、ハード・ソフト両面で国の支援を受けることができる。
・ハード面
耐震改修や非常用電源、防災倉庫、通信設備、貯水施設、防災トイレなどの整備に対し、資金援助が受けられる。
・ソフト面
BCP策定支援や防災訓練の実施など、国のノウハウを活用した取り組みが推進される。
