ユースエールとは?
若者の採用・育成に積極的であり、雇用管理の優良な中小企業を若者雇用促進法に基づき、厚生労働大臣が認定する制度である。
対象は、常時雇用する労働者が300人以下の中小企業に限定され、認定要件には、次の項目が含まれている。
・新卒者や若年層を対象とする正社員の求人を行っていること
・人材育成方針と教育訓練計画を策定していること
・若者の定着や育成に積極的な取り組みを行っていること
この認定の取得によって、企業は社会的信用力を高め、若者から選ばれる企業となることが期待できる。
■ユースエール認定のメリット
1.ハローワーク等でのPR
認定企業は、「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」といった支援拠点や厚生労働省が運営しているポータルサイト「若者雇用促進総合サイト」において、PRできる。
2.認定企業限定の就職面接会への参加
各地の労働局やハローワークが主催する、認定企業限定の就職面接会に参加できる。
3.認定マークの使用が可能
認定企業は、ユースエール認定マークを商品パッケージ、広告、広報資料などに使用することができる。認定マークの使用は、優良な若者雇用企業であることの証として、企業イメージの向上に大きく貢献する。
4.日本政策金融公庫による低利融資
認定企業は、日本政策金融公庫の「働き方改革推進支援資金」を利用する際、通常の基準利率から0.65%引き下げた特別金利で融資を受けることができる。
5.公共調達における加点評価
国や自治体が実施する総合評価落札方式や企画競争方式による公共調達において、認定企業は加点対象となる。公共事業への参入機会が広がるメリットがある。
6.地方公共団体による優遇措置
一部の地方自治体では、ユースエール認定企業に対して補助金、奨励金、融資制度等で優遇措置を講じている例もある。
■ユースエール認定到達度診断について
ユースエール認定到達度診断は、自社が認定基準を満たしているかを簡易的に確認できる、自己診断ツールである。
認定取得に向けた準備を進める際のツールとして活用が勧められている。
