福島国際研究教育機構(F-REI)とは?
福島復興再生特別措置法に基づき設立された特殊法人であり、2023年4月に福島県双葉郡浪江町に本部が開設された。
福島の復興と持続可能な産業発展を目的として、研究開発から社会実装、人材育成までの一連のプロセスを担う。
【F-REI(エフレイ)の由来】
・Fukushima 福島
・Institute 機関
・for Research, Education and Innovation 研究・教育・革新のための
■F-REIの4つの機能
F-REIは、研究開発・産業化・人材育成・管制塔の4つの機能を持つ。
1.研究開発
5つの研究分野(ロボット、農林水産業、エネルギー、放射線科学・創薬医療、原子力災害対策)を中心に、社会課題の解決に向けた研究開発を推進する。
2.産業化
研究成果を実証し、実装することでイノベーションや新産業を創出し、福島の復興に繋げる。
【主な取り組み】
・産学連携体制を構築し、企業や研究者とのネットワークを形成。
・福島浜通り地域を活用し、研究成果の実証を行う。
・地域のシーズ(技術的強み)やニーズを把握し、国や自治体の産業化施策と連携
3.人材育成
地域で若手研究者を育成するための環境を整備する
【主な取り組み】
・連携大学院制度を活用し、国際的な研究者を育成。
・教育機関と協力し、小中高生向けのセミナーを開催。最先端の研究に触れる機会を提供する。
・企業や社会人向けの専門教育・リカレント教育を実施し、次世代の人材育成を推進する
4.管制塔
研究開発・産業化・人材育成の役割を最大限に活かすため、関係機関と連携し、復興の促進と広範囲への影響力を高める。
【主な取り組み】
・復興活動に関わる団体間の連携を促進。
・F-REI協議会を組織・運営し、教育機関、企業、自治体と連携する。
・既存施設の統合などを行い、最適な体制を構築する。
このようにF-REIは福島の復興のみならず、日本全体の技術革新と産業創出のモデルケースとしても期待されている。