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テコアップシステムとは?

テコアップシステムとは、大成建設が開発したタワークレーンの技術のことである。
超高層建築物の解体方法「テコレップシステム」を発展させたものである。

テコアップシステムには3つの特徴がある。

1つ目は、タワークレーンをワンフロアごとに移動させられる点である。
従来のタワークレーンは、床版ごとクレーンを上昇させる方法が一般的であった。
この方法では、タワークレーンの支柱を入れるための開口部をフロアに設ける必要がある。

テコアップシステムでは、タワー部分と、専用鉄骨部分が一体化されている。
大型のタワークレーンが不要で、フロアに開口部を用意する必要がない。
工事の進捗に合わせて鉄骨フレームをワンフロアごとに上昇させることで、効率的に作業を進められる。

2つ目は、小型サイズのクレーンを使用できる点である。
従来のタワークレーンは、取付位置が限定されていた。
そのため、最も遠い場所に揚重物が届くようにするため、大きいクレーンが必要であった。

テコアップシステムでは、専用鉄骨フレームの上であれば、クレーンの設置場所を自由に決められる。
そのため、従来よりも小型のクレーンを使用して施工できる。

3つ目は、工期の短縮と、コスト削減ができる点である。
タワークレーンを上昇させるのにかかる期間が従来より短くなることから、工期の短縮が見込まれる。
大型のタワークレーンが不要であることから、コスト削減も見込まれる。

テコアップシステムは、従来の工法よりも、高所作業の安全性が確保できる。
また、将来的には積雪寒冷地の作業での利用も期待されている。


※出典:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001011747.pdf)
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