地盤品質判定士とは
宅地造成業者や不動産業者、住宅メーカーと宅地取得者(消費者)の間に立ち、地盤の安全性を評価・説明する専門技術者である。
資格は2区分で構成されており、一次試験合格で「地盤品質判定士補」、二次試験合格で「地盤品質判定士」を取得する制度である。
地盤品質判定士は地盤品質判定士補の上位資格であり、その違いは次のとおりである。
・地盤品質判定士補:基礎的な知識と経験を有する者
・地盤品質判定士 :専門的知識と十分な経験、高度な技術力を有する者
また、資格の有効期間は5年であり、取得後も継続的な更新が必要である。
更新には、CPD(継続研鑽)による一定の学習実績が求められ、常に最新の知識と技術の習得が求められる。
■地盤品質判定士の主な役割
地盤品質判定士は、地盤の専門知識に加えて高い倫理観と説明責任を求められる専門職である。
主な役割は次のとおりである。
【主な役割】
・地盤の調査・試験の計画立案
・調査結果に基づく評価(品質判定)
・必要に応じた対策工の提案
・依頼者が適切な判断を行えるように支援する
これらの業務を通じて、地盤品質判定士は地盤リスクを可視化し、依頼者の意思決定を支援する役割を担う。
■地盤品質判定士の試験内容と難易度
試験は一次試験と二次試験に分かれており、一次試験の合格率が約20〜30%、二次試験が約35〜45%である。
(1)一次試験(基礎)
地盤の品質評価に必要な基礎知識とその応用力を確認する試験である。
形式は多肢択一式で、50問出題される。
(2)二次試験(実務)
地盤の評価を適切に行うための実務能力が問われる試験である。
記述式で実施され、単なる知識だけでなく、実務経験に基づく判断力や説明力が重要となる。
■地盤品質判定士の受験資格
次のいずれか1つを満たしている者が受験できる。
・定められた技術者資格を有する者
・協議会が主催もしくは指定する講習会を受講した者
・協議会が認める職種と業務経歴がある者
また受験資格は、一次試験のみ受験、一次試験と二次試験を同時受験、二次試験のみ受験と3つのパターンに分けて定められている。
■まとめ
地盤品質判定士は、宅地の安全性を地盤の観点から評価し、社会に貢献する専門職であるため、次の人におすすめの資格である。
・地盤・土木・建設分野の技術者
・不動産や住宅業界でリスク評価に関わる人
・宅地防災や災害対策に関心のある人
地盤の安全性への関心が高まる中、地盤品質判定士の役割はますます大きくなると考えられる。

