WELL認証とは
その建物で過ごす人の健康に焦点を当て、人の健康とウェルビーイングに配慮した建物や空間を評価する国際的な制度である。
本制度は2014年に米国で開発され、人の健康を支える建築環境を評価する制度として世界的に導入が進んでいる。
【WELL認証の正式名称】
WELL Building Standard
■WELL認証が注目される背景と取得メリット
WELL認証は、人の健康や働きやすさを評価する認証制度であるため、認証を取得することにより、企業の健康経営への取組やESG活動を可視化するツールとして活用されている。
さらに、WELL認証評価項目はSDGsと関連する項目も多く、企業価値向上の観点からも導入が進んでいる。
WELL認証の取得は次のメリットをもたらす。
【WELL認証取得のメリット】
①従業員の健康と生産性向上
人の健康に影響を与える環境要素を整えることで、従業員の集中力や作業効率が向上し、生産性の改善が期待できる。
②企業価値の向上
健康経営の取組を対外的に示すことができるため、企業価値の向上につながる。
③不動産価値の向上
健康や快適性に配慮した建物は、テナント利用者からの評価が高くなる傾向にあり、それが不動産価値向上につながる可能性がある。
④ESG評価の向上
WELL認証の評価内容は、ESG評価とも親和性が高い。
また、国際的な不動産評価制度であるGRESBとの整合性もあるため、投資家へのアピール材料としても活用できる。
■認証システムと認証レベル
(1)認証システム
WELL認証の評価制度は、WELL Building Standardと呼ばれ、現在の主流は「WELL v2」である。
人の健康を支える環境要素を10のコンセプトに整理し、建物や空間の評価を行う。
評価は、書類審査に加えて、現地での環境測定を伴う現地検証が行われる。
認証の有効期限は3年であり、継続には再認証が必要である。
【評価コンセプト】
空気・水・食物・光・運動・温熱快適性・音・材料・こころ・コミュニティ
(2)認証レベル
評価は、全ての必須項目を満たしたうえで、加点項目の獲得点数に応じて4つの認証レベルに分類される。
点数が高いほど健康とウェルビーイングに配慮した建築物であると評価される。
【認証レベル】
Bronze・Silver・Gold・Platinum
WELL認証は、建物や空間を人の健康とウェルビーイングの視点から評価する国際的な認証制度である。
健康経営やESG経営への関心の高まりを背景に、今後ますますWELL認証の重要性は高まると考えられる。

