NIPPON防災資産とは?
災害の教訓や被害の実態をわかりやすく伝え、住民一人ひとりの防災意識と主体的な行動につなげることを目的として創設された認定制度である。
■認定対象となる防災資産の種類
認定対象は、災害の状況を視覚的・体験的に伝える施設に限らず、語り部による伝承活動など、災害の教訓を社会に伝える取組全般が含まれる。
【例】
・災害の被害状況や教訓を伝える展示施設・資料館
・災害伝承施設や防災学習拠点
・語り部による伝承活動
・防災ツアー、防災イベント、防災に関する催事 など
■制度を通じて期待される効果
NIPPON防災資産制度を通じて、次の効果が期待されている。
・災害記憶の風化防止
・災害教訓の継承
・防災教育や啓発活動の質の向上
・地域コミュニティ全体の防災意識の底上げ
■NIPPON防災資産の認定事例
第1回目の認定審査は令和6年より行われており、現在では優良認定・認定を合わせて32件が防災資産として認定されている。(令和8年1月時点)
【認定事例1】3.11伝承ロード
(優良認定のポイント)
・「教訓が、いのちを救う。」という明確なコンセプトのもと、東日本大震災関連の震災伝承施設のネットワーク化による防災に関する様々な取組や活動が行われている。
・官民一体の「東北復興ツーリズム推進ネットワーク」設立、外国人も含めた旅行教育の訪問先となっている「東北復興ツーリズム」を推進している。
所在地等:青森県、岩手県、宮城県、福島県
認定区分:優良認定
対象災害:東日本大震災
(引用:国土交通省 水管理・国土保全局 NIPPON防災資産)
【認定事例2】稲むらの火の館
(優良認定のポイント)
・津波の恐ろしさを伝えるだけでなく、施設展示にて、様々なシチュエーション(町中を歩いている時、車を運転している時等)での対処方法のまとめによる、地震津波から身を守るための知恵が提示されている。
・当該施設を拠点とする広川町日本遺産ガイドの会による町内小学生を対象とした「ごりょう語り部ジュニア」講座の開催等、次世代への継承の取組みが行われている。
所在地等:和歌山県広川町
認定区分:優良認定
対象災害:安政南海地震
(引用:国土交通省 水管理・国土保全局 NIPPON防災資産)
NIPPON防災資産は、過去の災害を単なる出来事として終わらせず、未来の命を守るための「資産」として活かしていくことを目的とした制度である。
本制度の継続と発展によって、防災を自分事として捉える文化が地域に根付き、社会全体の防災力向上につながることが期待される。

