都市トンネル技能者とは?
推進工法およびシールド工法による都市トンネル工事に従事し、建設キャリアアップシステム(CCUS)において能力評価の対象として位置づけられた技能者を指す。
都市部における非開削トンネル工事は、高度な施工管理と的確な現場判断が不可欠な分野である。
このため、技能や経験を客観的に評価し、キャリアアップや処遇改善につなげることを目的として、2025年12月にCCUSの能力評価対象職種に追加された。
■都市トンネル工事の代表的な工法
都市トンネル工事では、道路を掘り返さずに地下構造物を築造する非開削工法が用いられる。
(1)推進工法
発進立坑に設置した油圧ジャッキにより、推進管と推進機を一緒に地中に押し進めて管路を構築する工法である。
小口径から中口径まで対応でき、上下水道や雨水管、通信管路などで多く採用されている。
(2)シールド工法
シールド工法は、掘削機そのものを前進させ、掘削後のトンネル内でセグメントを組み立てながら進む工法である。
大口径・長距離施工に適しており、都市部の重要インフラ整備で広く用いられている。
■都市トンネル技能者の能力評価とキャリアアップ制度
都市トンネル技能者は、CCUSにおいて次の4段階で能力評価が行われる。
【都市トンネル技能者のレベル区分】
・レベル1:都市トンネル工事に従事する初級技能者
・レベル2:一定の実務経験および関連資格を有する中堅技能者
・レベル3:職長としての実務経験を有し、現場管理を担う技能者
・レベル4:豊富な実務経験と職長経験を有し、現場全体を統括できる技能者
※各レベルの具体的な評価要件(就業日数・対象資格等)は、国土交通省が定める能力評価基準に基づいて判定される。
(出典:国土交通省 能力評価基準 都市トンネル)
都市トンネル分野では、これまで現場経験として積み重ねてきた技能や実務実績を、制度に基づいて評価し、キャリアアップにつなげる仕組みが整いつつある。
都市トンネル技能者として能力評価を受けることは、自身の経験を客観的な「評価」として可視化し、将来の役割や立場を明確にする一つの手段である。
現場で培ってきた経験を次のステップにつなげたい技能者にとって、本制度は大きな意味を持つといえる。

