D-CERTとは?
大規模災害時に被災自治体をデジタル面で支援するための専門チームである。
【D-CERTの由来】
・Digital:デジタル
・Coordination and:調整・連携
・Emergency:緊急
・Response:応答
・Team:チーム
■D-CERT創設の背景
令和6年能登半島地震において、官民が連携して避難者状況把握システムやデータベースを構築し、デジタル技術を活用した避難者支援を行った。
この経験を踏まえ、恒常的なデジタル支援体制を構築するため、デジタル庁と防災DX官民共創協議会(BDX)によって創設された。
■D-CERTの体制
官民が一体となり、発災直後から現場で機動的に対応できる体制が構築されている。
チームの中核を担うのは、デジタル庁・防災DX官民共創協議会(BDX)・事務局(一般社団法人耐災害デジタルコーディネーションセンター)である。
【役割】
・デジタル庁:全体統括、派遣判断、自治体との調整、支援ニーズの把握
・BDX+事務局:ニーズ把握・提案、会員企業との調整
・民間企業:人材派遣、システム構築や運用支援
また、D-CERTは、次のいずれかの災害対策本部が設置された場合にデジタル庁の判断のもと派遣される。
・特定災害対策本部(災対法第23条の3)
・非常災害対策本部(災対法第24条)
・緊急災害対策本部(災対法第28条の2)
■D-CERTに期待されていること
D-CERTは、平時から体制を整え、災害時には迅速に現場へ入り、被災地のニーズに応じたデジタル支援を提供する。
デジタル庁が進める被災者マスターデータベースやマイナンバーカードの活用、システム間連携の強化などとあわせて、災害対応の迅速化・効率化に大きく貢献していくことが期待される。
