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水平リサイクルとは?

使用済みの資材を再資源化し、同じ種類の製品として再利用する手法である。


■水平リサイクルのメリット

・CO2削減
 発生した資材を現場や付近で再利用することで、新しい材料の輸送や採掘で発生するCO2排出量を削減できる。

・廃棄物と最終処分量の抑制
 在庫滞留や埋め立て処分量を減らし、環境負荷を低減できる。

・資源の安定確保
 水平リサイクルが定着すれば、資材の循環が進み、生産量を抑えつつも安定的に資源が確保できる。


■建設分野における対象資材と現状、主な課題

・コンクリート塊
約94%を再生クラッシャランに再資源化しているが、利用率は37%である。 
再生骨材としての使用用途拡大が課題である。

・アスファルト塊
再生アスファルト合材の利用率は92%と高いが、新材も一部利用されている。
また、アスファルト成分が付着した砕石は再生砕石として再資源化されている。
使用済みアスファルトの全量を合材骨材へ戻すには、技術やコスト面での課題がある。

・建設木材
約6割が焼却され、その際に発生した熱エネルギーがリサイクルに活用されているが、CO2排出量削減のためには再生材としての利用が望まれている。
その実現には、材料の乾燥・異物除去および再生材市場の形成が課題となっている。

・建設発生土、汚泥
再資源化量に比べて、実際の利用量が少なく、多くが現場外へ搬出されている。
現場内での有効活用が課題である。

・プラスチック
排出量が増加傾向にあり、分別率も向上しているものの再資源化・縮減率は約7割にとどまる。更なる再資源化促進には、分別ルール徹底と用途開拓が課題である。

・石膏ボード
特定建設資材に指定されていないが、再資源化率が約72%である。
再資源化されたもののうちの約4割が石膏ボードとして再利用されている。
現場での分別ルール徹底とリサイクル先の拡大が課題である。


■国の取り組み

国土交通省は、循環経済実現のために水平リサイクルを「質の高いリサイクル」の中核に位置付けている。
今後は、「再生資材の利用拡大のための取り組み」や「再生資材を活用する製品や工種、分野の選定」などが進められる予定である。



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