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スマートメーターとは?

電力の消費量を自動で測定し、通信網を通じて電力供給事業者にデータを送信する仕組みを持つ計測器である。
現行スマートメーターは、2014年より本格的な普及が始まり、2024年にすべての顧客への設置が完了している。現行のスマートメーターの有効期間は10年であるため、今後、期間満了を迎えるものから順次、次世代モデルへの置き換えが進められ、2030年代初頭の更新完了を目指している。

■スマートメーターに搭載されている主な機能
次世代スマートメーターは、現行のものと比べ、「大規模災害時におけるレジリエンスの強化」や「脱炭素化の促進」「ユーザー利益の拡大」といった観点からさまざまな機能が搭載されている。

【現行のスマートメーターの主な機能】
・電力データ(30分値)の計測と送信
・ブレーカー機能※1
・家庭用エネルギー管理システム(HEMS)※2との連携
 
【次世代スマートメーターの主な機能】
・電力データ(5分値・1分値など)の計測と送信
・停電・復電の自動検知機能
・遠隔アンペア制御機能
・太陽光発電や蓄電池などのDER(分散型エネルギーリソース)との連携
・VPP(仮想発電所)※3との統合運用
・多様な通信方式による柔軟な接続性(Wi-SUN、Wi-Fi等)

 ※1 ブレーカー機能
    契約容量以上の電気使用による停電が発生しても、約10秒後に自動で電力供給が再開される機能のこと
 ※2 HEMS(Home Energy Management System)
    家庭内のエネルギー使用状況を可視化・管理するシステムのこと。
 ※3 VPP(Virtual Power Plant )
    太陽光発電や蓄電池などの分散配置されたエネルギーリソースをまとめ、一つの発電所のように需要と供給のバランスを制御・運用する仕組み。

また、次世代モデルは、水道・ガスなどとの共同測定も可能となるため、大規模データを利活用した新しいサービスや産業の創出にも寄与することが期待されている。

このように、スマートメーターは、もはや単なる電力計測製品ではなく、エネルギーの見える化、省エネの推進、電力の最適制御、そしてエネルギーシステム全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える中核的なインフラとして、重要な役割を担っている。
 

 

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