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コンクリート診断士とは?

コンクリート診断士とは、コンクリートの劣化状態を診断するための資格である。
コンクリートの劣化は建築物の倒壊や破損につながるため、定期的な品質チェックや補修・補強が欠かせない。
自然災害の多い日本において、コンクリート診断士は安心・安全な建築物の維持に重要な役割を果たしている。

コンクリート診断士の資格は、公益社団法人 日本コンクリート工学会が実施する講習会(eラーニング)を受講し、試験に合格した者が登録を行うことで与えられる。

■講習概要
受講時間:全編合計9時間(基礎編:約5時間、応用編:約4時間)
受講料 :23,000円(税込み)

■受験資格
次のいずれかに該当する者が、受験可能である。
ただし、受験年度または前年度の講習e ラーニングを受講している必要がある。
①以下のいずれかの資格を有している者
・コンクリート主任技士
・コンクリート技士
・一級建築士
・技術士(建設部門、農業部門-農業土木)
・特別上級・上級・1 級土木技術者
・RCCM(鋼構造及びコンクリート)
・コンクリート構造診断士
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
②以下のいずれかの学歴・実務経験を有している者
・大学または高等専門学校(専攻科)において、指定科目を履修して卒業後、4年以上の実務経験
・短期大学または高等専門学校において、指定科目を履修して卒業後、6年以上の実務経験
・高等学校において、指定科目を履修して卒業後、8年以上の実務経験

※指定科目:コンクリート技術に関する科目(コンクリート工学,土木材料学,建築材料学,セメント化学,無機材料工学など)
※実務経験:コンクリート技術関係業務

■試験概要
願書販売:1,000円(税込み、郵送料含む)
受験料 :11,000円(税込み)
選考基準:
以下の知識・技術に関する一般的知識と理解力等についての筆記試験
・変状の種類と原因
・劣化の機構
・調査手法
・劣化予測、評価および判定基準
・対策の種類、補修・補強工法
・建築物および土木構造物の診断の考え方・調査項目
・技術および基準類の変遷
試験内容:
・四肢択一問題(マークシート40問)
・記述式問題(1,000字以内で記述)

■登録
コンクリート診断士試験の合格者のうち、コンクリート診断士登録申込書に「コンクリート診断士倫理規定」を遵守することを誓約のうえ、登録した方には「コンクリート診断士」の資格が付与される。
登録料 :7,000円(税込み)

■資格取得のメリット
①次の職種への就職や転職で有利になる
・コンクリート試験業務の従事者
・土木関係の管理者
・生コンクリート工場や建設現場
・コンクリート製品の開発や製造など多くのコンクリートを扱う企業
・総合建設業者
②資格手当がもらえ、収入が増やせる

■資格保持者
14,336名(2022年4月1日現在)

■直近とその1つ前の受験者数&合格率
2022年度は2021年度と比べて、受検者数は-137人の3,474人、合格者数は-19人の557人、合格率は変わらず16.0%という結果だった。

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