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下水道管路管理技士とは?

下水道管路管理技士とは、管路施設の管理業務を行うために必要な知識と技術・技能があることを証明する資格である。
下水道管路施設の管理技術者養成事業の1つとして実施され、その程度に応じ「総合技士」「主任技士」「専門技士」の3つに分かれている。

公益社団法人日本下水道管路管理業協会が主催する認定試験に合格すると下水道管路管理技士として登録が可能だ。
登録の有効期間は5年であり、更新を希望する登録者は、期間が満了する前に所定の講習を受講し、登録を更新する必要がある。

■資格取得のメリット
資格保持者が所属する企業が入札に参加できる要件を満たす場合がある
(入札等で技術者の資格要件として下水道管路管理技士を明記している地方公共団体等がある)

■下水道管路管理総合技士
総合技士は、下水道及び下水道管路施設に関して高度な専門知識と見識を有し、業務に関して的確な判断ができ、安全衛生、教育等について指導監督ができるほか維持管理計画等を立案し、必要な技術提案ができる水準が求められる。
【認定試験】
受験料:税込22,000円(会員企業に属していれば11,000円)
内容:
●筆記試験(3時間)
①管路施設・関連法規・安全管理・清掃・調査・修繕改築の6つのグループから、各3問中2問を選択し、計12問について100字程度で記述する
②施工(業務)計画・管路管理計画の2つの設問から1問選択し、設定された条件に基づき1,200字程度で記述する
●面接試験
筆記試験の合格者に対し、試験官が経験問題等の解答内容について1人あたり20分程度の面接を行い、技術提案等について口頭による説明能力があることを確認する。

【受験資格】
下水道管路管理業務に従事した実務経験が7年以上あり、以下に示す資格のいずれかを有する者
・技術士第一次試験もしくは技術士第二次試験の合格者(上下水道部門に限る)
・日本下水道事業団の下水道管理技術認定試験(管路施設)合格者
・日本下水道事業団の下水道技術検定(第1種・第2種・第3種のいずれか)の合格者

【資格保持者の人数と平均合格率】
平成14年~令和4年の合格者累計:378名
平均合格率:24%

■下水道管路管理主任技士
下水道及び下水道管路施設に関して専門知識を有し、専門技士や作業員等に適切な指示を与え、業務を適切に実行できるほか、施工(業務)計画書や成果報告書の作成ができる水準が求められる。
【認定試験】
受験料:
学科試験 税込6,600円(会員企業に属していれば3,300円)
実施試験 税込11,000円(会員企業に属していれば5,500円)
内容:
●筆記試験(40分)
管路施設・法規・安全管理・専門から15問(五肢択一式)
●実施試験(2時間20分)
以下の問題を各1問実施
・工程計画問題:計画工程表を作成する問題
・経験問題:過去の経験から概要・施工計画に必要な事項・創意工夫点を記述する問題
・本管用調査記録表作成問題:不具合や異状の程度の診断を行う問題
・スパン全体の評価と緊急度判定問題:スパン全体の評価と緊急度の判定を行う問題

【受験資格】
下水道管路管理業務に従事した実務経験が5年以上あり、以下に示す資格のいずれかを有する者
・技術士第一次試験もしくは技術士第二次試験の合格者(上下水道部門に限る)
・日本下水道事業団の下水道管理技術認定試験(管路施設)合格者
・日本下水道事業団の下水道技術検定(第1種・第2種・第3種のいずれか)の合格者

【資格保持者の人数と平均合格率】
平成11年~令和4年の合格者累計:2,979名
平均合格率:61%

■下水道管路管理専門技士
「清掃」「調査」「修繕・改築」の3部門がある。
〇「清掃部門」及び「調査部門」
下水道及び下水道管路施設に関して基礎的な知識及び専門的技術・技能を有し、業務について状況に応じた適切な機械器具等を選定し、作業員等に指示し的確に業務処理ができるほか、成果内容を報告できる水準
〇「修繕・改築部門」
下水道及び下水道管路施設に関して基礎的な知識を有するとともに修繕・改築に関して専門的技術を有し、作業員等に指示し的確に施工管理ができる水準

【認定試験】
受験料:
学科試験 税込11,000円(会員企業に属していれば5,500円)3部門とも
実技試験 税込30,800円(会員企業に属していれば15,400円)清掃部門・調査部門のみ
実地試験 税込11,000円(会員企業に属していれば5,500円)修繕・改築部門のみ
※「清掃部門」「修繕・改築部門」には実技試験・実地試験を免除するための講習がある。
内容:
●学科試験:四肢択一式
共通問題として、管路施設・安全管理・法規から10問
各部門に特化した知識を問う問題が20問
●実技試験
清掃部門は高圧洗浄車及び汚泥吸引車の操作
調査部門はテレビカメラ車の操作と記録表の作成
●実地試験
記述式による筆記試験(3問)各200文字程度

【受験資格】
受験する部門に関する下水道管路管理業務に従事した実務経験が3年以上である者

【資格保持者の人数と平均合格率】
「清掃部門」
平成10年~令和4年の合格者累計:5,129名
平均合格率:77%

「調査部門」
平成10年~令和4年の合格者累計:4,444名
平均合格率:66%

「修繕・改築部門」
平成11年~令和4年の合格者累計:4,406名
平均合格率:75%

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