株式会社ライズ

  1. HOME
  2.  > 
  3. 建設業界用語
  4.  > 
  5. 音響測深機器(Echo-Sounder)とは?
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

音響測深機器(Echo-Sounder)とは?

音響測深機器(Echo-Sounder)とは、超音波を用いて深さを計測する装置のことである。
Echo:エコー、反響
Sounder:音を出すもの、音響器
ソナー(送受波器)や動揺計測装置、船を含めたシステム全体を指す。
マルチ(シングル)ビームソナー本体を指す場合は、「音響測深機器本体」と呼ぶ。

超音波は違う物質同士が接する境界面で反射する性質を持っている。
水深測量の場合、海水(水)と海底(土)の境界面で超音波が反射されるのでその時間を
計測することで水深がわかる。
例えば海水中において、音は秒速約1,500mで進むため、送信から受信までが2秒だったとすると、
海底までの深さは1,500mであることが分かる。
ただし、海水温や塩分濃度によって変わるため、正確な深さの計測には調べる条件下での
正確な音速設定が不可欠である。

船舶に取り付けられているものが多く、正確な海図を作成することが可能となり、船の運航や
湾岸工事において非常に重要な役割を果たす。
また、海底には確認の難しい火山や断層などが数多く存在しているため、海底の情報を知ることは
これらの海洋資源の活用にも繋がる。
さらに、地震大国である日本にとって、防災面においても必要不可欠な情報となる。

近年、複数の超音波ビームを用いるマルチビーム測深機が主流となっており、一度に広範囲の測深が可能だ。
垂直に送信した音波と斜めに送信した音波で細かな補正が必要になるが、この技術により広範囲の測深が
可能となり、面として海底の地形を正確に知ることができるようになった。


出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001475914.pdf
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加