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DOP値とは?

DOP値とは、測位精度の劣化の程度を表す数値である。
Dilution Of Precisionの略だ。
DOP値を求める目的は、DOP値と衛星の位置による測位の平均誤差・標準偏差との関係を見ることで
最適な衛星位置を検討することにある。

DOP値が小さいほど精度が高いことを示す。
衛星数が多いほど高い精度で計測できるというイメージがあるが、衛星数が多くても衛星がある方向に偏って
配置していては高い計測精度は得られない。

値はGPS衛星の位置によって左右される。衛星が四方八方を取り囲む形にある方が良い。
上空に衛星がまんべんなく配置されていると、精度が高くなる。

DOPには様々な種類がある。
・HDOP(Horizontal DOP)・・・水平精度低下率
・VDOP(Vertical DOP)・・・垂直精度低下率
・PDOP(Position DOP)・・・位置精度低下率(HDOPとVDOPを合成したもの)
・GDOP(Geometrical DOP)・・・幾何学的精度低下率
・RDOP(Relative DOP)・・・相対精度低下率
通常の計測ではPDOP値を参考とする。

DOP値を参考とする際、一般的には3.0以下は良好な値と考えられている。
ただし、3.0以下なら良いというわけではなく、計測に適していない状況での計測を防ぐための参考値に
過ぎない。
DOP値が小さくても計測精度が低い場合もある。
計測を2度行って計測値を比較し、誤差が大きな状態で計測していないことを確認してから計測値を
採用するなどの工夫が必要だ。

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