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CLTとは?

CLTとは、木の板を繊維方向が直角に交わるように重ねて接着したパネルのことである。
直交集成板とも呼ばれている。
Cross:交差
Laminated:薄板状の
Timber:木材

木材は水分を吸収したり放出したりすることで収縮するが、縦方向にはほとんど変化がない。
CLTは木材を直角に積層し接着しているため、収縮変形を抑えられる。
結果として寸法が安定し、強度が高くなる建材である。

欧米を中心にマンションや商業施設の壁や床として普及している。
日本でも、バス停の様な小規模の活用から、事務所・集合住宅・施設など大規模な建物に活用されている。
これまで木材があまり使われてこなかった中高層建築物に対しても国産材CLTを活用することで、
新たな木材需要の創出が期待されている。

CLTは構造躯体として建物を支えると共に、断熱性や遮炎性・遮熱性・遮音性などの効果も期待できる。
地震にも火事にも強いのが特徴的だ。
同じ厚さで比較するとコンクリートより断熱性が高く、床や天井・壁にパネルとして使用することで、
高断熱住宅にしやすいのもメリットのひとつである。
基礎工事はコンクリートや鉄筋造に比べると、建物の重量が軽くなるので、基礎工事の簡素化が可能。

また、工場内で一部の材料を組み立ててから現場に搬入するプレファブ化による施工工期短縮が可能。
人件費を抑えることにもつながり、コストパフォーマンスが高い木材と言える。
災害時の仮設用住宅のパーツとして、必要な時に組み立てて利用することも検討されている。

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