国土交通省登録資格とは(2026年追加登録資格)
公共工事に関する調査や計画、設計、施設の点検・診断などに必要な知識や技術力を有する技術者を認定する民間資格を、国土交通省が登録する制度である。
登録数は、2026年4月時点で延べ411資格である。
国土交通省登録資格の保有者は、対象となる業務の総合評価落札方式において、配置予定技術者として加点評価を受けられる場合がある。
そのため、建設会社や建設コンサルタントにとって、技術者の専門性を客観的に示す手段の一つとなる。
■2026年に追加された国土交通省登録資格
2026年2月27日、国土交通省は令和7年度の登録資格として、新たに14の資格・区分を登録した。
なお、国土交通省登録資格は、資格名だけでなく、対象施設や業務、技術者の役割ごとに登録される。同じ資格が複数の区分で登録される場合もある。
登録された資格・区分は次のとおりである。
(1)道路施設の点検に関する資格
道路分野では、都市道路点検士が施設別に登録された。
【新たに登録された資格・区分】
・都市道路点検士(鋼橋)
・都市道路点検士(コンクリート橋)
・都市道路点検士(トンネル)
・都市道路点検士(土工)
・都市道路点検士(シェッド・大型カルバート等)
・都市道路点検士(舗装)
・都市道路点検士(小規模附属物)
(2)水道施設の点検・診断に関する資格
水道分野の点検・診断に関する資格として新たに、水道浄水施設管理技士3級と水道管路施設管理技士3級が登録された。
【新たに登録された資格・区分】
・水道浄水施設管理技士3級(水道管路施設を除く水道施設)
・水道管路施設管理技士3級(バルブ・その他の管路付属設備を含む水道管路施設)
(3)樹木の点検・診断に関する資格
樹木分野では、松保護士が点検と診断の2つの業務に分けて登録された。
【新たに登録された資格・区分】
・松保護士(点検)
・松保護士(診断)
(4)地質・環境・建設情報に関する資格
地質・環境・建設情報の分野では、次の3資格が登録された。
【新たに登録された資格】
・地質リスク・エンジニア
・環境騒音・振動測定士上級
・RCCM(建設情報)
■公共工事の入札で活用する際の注意点
国土交通省登録資格を保有していても、すべての業務で加点評価を受けられるとは限らないため、入札時には、次の項目を確認する必要がある。
・発注業務の対象施設や業務内容が資格の登録区分に該当するか
・管理技術者や担当技術者など、求められる役割と一致しているか
・発注機関が定める対象資格や配点、配置要件を満たしているか
・当該資格が国土交通省の登録期間内であり、資格保有者本人の資格も有効であるか
具体的な評価方法は発注機関や業務によって異なるため、入札公告や入札説明書、総合評価基準などの確認が必須である。
また、登録資格の対象施設や業務、技術者の役割、登録期間は、国土交通省が公開する「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録簿」で確認できる。
■まとめ
国土交通省登録資格は、公共工事に関する調査・計画・設計や、社会資本の点検・診断などに必要な知識や技術力を有する技術者を認定する民間資格を、国土交通省が登録する制度である。
2026年には、道路施設の点検を中心に、水道施設や樹木の点検・診断、地質、環境、建設情報に関する14の資格・区分が追加された。
国土交通省登録資格は、公共工事に関する業務の総合評価落札方式で、配置予定技術者の評価に活用される場合がある。
ただし、評価の対象となる施設や業務、技術者の役割は資格ごとに異なる。入札で活用する際は、最新の登録簿と発注業務の入札説明書、評価基準などを確認することが重要である。

