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ボアサイトキャリブレーションとは?

ボアサイトキャリブレーションとは、IMUの三軸(X軸・Y軸・Z軸)とLSの三軸との角度差(ミスアライメント値)を求める作業である。
UAVレーザー測量において欠かせない作業だ。
使用する機材の調整を行うとともに、どの程度の品質のデータを作成できるかを事前に確認する。

IMUとは、Inertial Measurement Unit の略である。
三軸の傾きと加速度を計測することにより、計測器の相対的な位置情報と姿勢を計測する。
慣性計測装置とも呼ばれる。

ボアサイトキャリブレーションは、通常、縮尺1/4,000で撮影した空中写真(4コース・各コース10モデル程度)を用いて空中三角測量を行うことにより行う。
標準的な手順は次の通りである。
①実施計画を立てる
・50m四方以上で平坦な場所の確保
・UAVレーザー機材の性能に応じて高度を設定
・走査角は90度(±45度)を標準とする
・走行コースは、コース長50m・コース間重複度60%とした2つのコースを直交させる
・最低4コース以上を標準とする
・試験用基準点はコース間に、5点以上設置する
②試験用の基準点を設置する
地表から突出した対空標識の試験用基準点を設置する
③ボアサイトキャリブレーション実施
・隣接するコースは進行方向を相対させて計測飛行する
・等高度・等速飛行を行う
・計測飛行は1フライトで実施する
④ミスアライメント値の計算
メーカーから提供されるソフトウェアや点群処理ソフトウェアを使用して計算を行う。
⑤計測店データの均一度確認
⑥キャリブレーション記録簿の作成

ボアサイトキャリブレーションは、カメラからIMUを取り外した場合の他、定期的に(半年~1年に1回程度)行う必要がある。

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