2022/03/31

QCDSE(キューシーディーエスイー)とは？

QCDSEとは、施工管理で使われる管理項目のことである。
下記5つの言葉の頭文字をとってQCDSEと言う。

Quality：品質
Cost：原価
Delivery：工期
Safety：安全
Environment：環境

高品質で予算内、かつ決められた工期内で、現場の安全と環境に配慮した施工を行うことを意味する。

施工の「品質」を保つことは、その建物を利用する人の安全を守ることになる。
材料費や人件費などの「原価」や、「工期」を管理することは、企業の利益を確保することにつながる。

加えて、建設業では、作業中の事故防止など「安全」の管理も求められる。
さらに、自然への影響、騒音など周辺住民への影響など「環境」に配慮した施工も必要である。

QCDSEは、どれも重要で、1つでも欠けると、良い施工はできない。
QCDSEの考え方をもとに、施工管理を行うことが重要である。

QCDSEは、国土交通省が定める、職業能力基準の評価項目にも含まれている。
職業能力基準とは、個人の職業能力を共通のモノサシで評価できるように決められた基準のこと。
評価基準を一律にすることにより、個人の職業能力を客観的に把握すことを目的としている。

職業能力基準のレベルは4つあり、それぞれ評価の基準が設けられている。
その中で最上位とされているのが、レベル4の「登録機関技能者」である。
「QCDSEの総合的な管理ができること」がレベル4の評価基準のひとつとされている。
高度な技能を持っていることだけでなく、総合的な施工管理ができることが求められる。