Project LINKS(プロジェクト・リンクス)とは?
2024年7月、国土交通省が新たに立ち上げた分野横断的なDX推進プロジェクトのことである。■Project LINKSの目的
国土交通省が所管する分野の情報を機械判読や二次利用が可能な形式に再構築して提供することで、データに基づいた政策の立案や新しいビジネスの創出を目指す。
■Project LINKSの主な取り組み
1.データ構築基盤「LINKS Veda」を開発
「LINKS Veda」は、大規模言語モデル(LLM)を用いて自然言語を解析し、意味情報を抽出して指定されたカラムに格納することで、データを自動的に構造化する。
このシステムにより、これまでWord、Excel、PDF、紙などバラバラに保存されていた膨大な行政情報の再構築が可能となった。
2.オープンデータの提供
国土交通省が収集する調査情報・統計情報や行政手続き情報を2024年9月以降、段階的に公開する。
現時点で提供が予定されるオープンデータには次の3つがある。
・無人航空機の事故情報データ
無人航空機の安全飛行対策やビジネス利用を推進させるため、事故情報や機体情報、飛行計画情報などの情報と地理空間情報を統合したGISデータ
・空き家データ
空き家対策や空き家の有効活用に利用できるよう、従来データ(建築物ポリゴンデータ、住民基本台帳、水道など)を活用して、空き家を推定するシステムを構築し、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開する。
・公共交通データ
交通ネットワークの再構築や民間による交通関連サービスの創出が推進できるよう、
地域交通計画を支援するシステムを構築し、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開する。
これらのデータを使ったハッカソン、アイディアソンイベントの開催が予定されており、オープンデータの活用によって新しいコンテンツやサービスの創出が期待されている。
Project LINKS の成果や進捗、イベント等の情報はWebサイト(ProjectLINKS (mlit.go.jp))にて確認することができる。
(出典: 報道発表資料:Project LINKS ~国土交通分野のデータ整備・活用・オープンデータ化プロジェクトを開始します~ - 国土交通省 (mlit.go.jp))