株式会社ライズ

  1. HOME
  2.  > 
  3. 現場監督だった社長のコラム 建設業界用語
  4.  > 
  5. エフロレッセンスとは?
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エフロレッセンスとは?

コンクリート製品やレンガ、木材等に起こりうる現象で、製品内部の水に溶け出した原因物質が、水とともに表面に移動し大気中の二酸化炭素と化合して、表面上に白い粉として現れる現象のこと。
白華現象ともいわれる。

特に冬季や、比較的湿度が高い時期に発生しやすくなり、現在この現象を完全に防止する方法は無いと言われている。

コンクリート製品やレンガの場合、エフロレッセンスが発生しても製品上の欠陥ではなく、耐久性が低下してしまう事もない。問題としては、美観を損ねてしまうことや、長らく放置をしてつらら状に成長し鍾乳石のようになることがあげられる。

対策として、タイルや鉄平石の目地などに生じた小規模な場合は削る。もしくは、塩酸を含む洗剤などで落とすなどがある。外壁などの大規模箇所や環境に配慮すべき場所に対しては、クエン酸を主成分とした洗浄剤を使用し、除去を行う。

一方、木材の場合は、木造建築物が火災に強くするために、木材に注入した難燃剤や不燃剤が表面に染み出してしまう。もし、エフロレッセンスが雨ざらしの外壁で起きた場合、染み出した難燃剤や不燃剤が雨で洗い流されてしまい、建物の見かけが老朽化していなくても、防火性能が落ちてしまう可能性がある。

対策として、エフロレッセンスを抑える塗料の開発が進んでいる。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加