2022/03/10

カーボンプールコンクリートとは？

カーボンプールコンクリートは、コンクリート製造過程で排出される産業廃棄物に二酸化炭素を固定し、
コンクリートとして利用できるようにしたものである。
カーボンニュートラルを実現するために開発されている。
一般社団法人生コン・残コンソリューション技術研究会が中心となり研究開発を行っている。
この取り組みは、NEDO・グリーンイノベーション基金事業にも採択されている。

そもそも、カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする取り組みである。
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量から植林、森林管理などによる吸収量を差し引いた合計を
ゼロにすることを意味する。
カーボンニュートラルの実現のためには、排出量を減らし、吸収量を増やす必要がある。
そこで注目したのが、コンクリートに二酸化炭素を吸収させ、固定化する技術である。
この技術を使えば、従来より二酸化炭素の吸収量を増やすことが出来る。

コンクリートを作る過程のセメント焼成工程で排出された二酸化炭素を、
コンクリート由来の産業廃棄物に固定化させる。
この二酸化炭素を固定化したコンクリートが、カーボンプールコンクリートである。
カーボンプールコンクリートの目指すところは、施工性や耐久性を確保し、
舗装を始め、建築・土木構造物に実装することである。

カーボンニュートラルが進められる中で、注目される技術である。