高速道路点検診断資格(高速道路調査会)とは
高速道路の構造物や施設を点検・診断する技術者の知識と能力を、公益財団法人高速道路調査会が認定する民間資格である。
本資格は、対象構造物によって2つの分野に分かれており、橋梁やトンネル、土工構造物、舗装などを扱う「土木」、道路照明などの施設附属物を扱う「施設」がある。
このうち、高速道路点検診断士と高速道路点検士の土木・施設の4資格は、国土交通省登録資格であり、公共工事に関する点検・診断業務において、担当技術者の資格として活用される場合がある。
また、資格は原則として5年ごとの更新が必要である。
更新するには、有効期限の年度またはその前年度に更新講習とeラーニングを修了し、有効期限内に資格登録を行う必要がある。
■高速道路点検診断資格の種類と主な役割
高速道路点検診断資格は、技術者の能力と対象構造物により6種類に分かれている。
【資格の種類】
・高速道路点検診断士(土木)
・高速道路点検士(土木)
・高速道路点検士補(土木)
・高速道路点検診断士(施設)
・高速道路点検士(施設)
・高速道路点検士補(施設)
【主な役割】
(1)高速道路点検診断士
高度な知識と技術を持ち、点検に関して指導的な立場を担う。
点検計画の立案や報告書の作成、構造物の健全性に関する総合的な診断などを行う。
施設分野では、施設設備全体の総合評価も役割に含まれる。
(2)高速道路点検士
点検に関する全般的な知識と技術を持ち、点検業務の中心的な立場を担う。
現地での点検、損傷や変状の判定、健全度の評価、点検記録の登録などを行う。
(3)高速道路点検士補
点検に必要な基礎的な知識と技術を持ち、点検や変状判定の補助、点検記録の登録などを行う。
■受験に必要な実務経験
受験する資格に応じて、高速道路などにおける実務経験と点検経験が求められる。
【主な経験年数】
・高速道路点検診断士:実務経験8年、点検経験5年
・高速道路点検士:実務経験5年、点検経験3年
・高速道路点検士補:実務経験1年
技術士やRCCM、施工管理技士など、指定された資格を保有している場合は、必要な経験年数が短縮されることがある。
■まとめ
高速道路点検診断資格は、高速道路の構造物や施設について、点検・診断を行う技術者の能力を証明する資格である。
高速道路点検診断士・高速道路点検士の土木・施設の4資格は、国土交通省登録資格であり、対象となる点検・診断業務において、担当技術者の資格要件や評価に活用される場合がある。
ただし、資格の取扱いは発注業務によって異なるため、入札説明書や評価基準などを個別に確認する必要がある。
建設会社や建設コンサルタントにとって、高速道路の維持管理に関する技術力を客観的に証明する指標の一つとなる。
(参考:公益財団法人高速道路調査会)
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